産後クライシスは、出産後だけでなく妊娠中からの積み重ねによって
生まれることも少なくありません。
だからこそ、妊娠中から「相手の立場を理解しよう」という気持ちを持つことが大切です。
妊娠中の奥様の苦労
妊娠すると、女性の体にはこんな変化が起こります。
- つわりによる吐き気や食欲不振
- 腰痛や体のだるさ、思うように動けない不自由さ
- ホルモンバランスの変化による気分の揺れ
- 夜眠れない、熟睡できないことによる慢性的な疲労
これらは見た目では分かりにくいことも多く、
夫にとっては「そんなに大変なの?」と実感しづらい部分です。
妊婦体験をしてみよう
最近では、パパ向けに「妊婦体験ジャケット」などもありますが、
家の中でも簡単にできる方法があります。
- お腹に座布団や重めのクッションを入れて生活してみる。
- 靴下を立ったまま履いてみる。
- 横になった状態で寝返りをしてみる。
こうした体験をすると、
「少し動くだけで息が切れる」
「思った以上に体が重くて苦しい」
「夜中に寝返りを打つのも大変」
という実感を夫自身が得られます。
体験を通じて「こんなに大変なんだ」と感じることが、奥様を思いやる第一歩になると思います。
妻ができる小さな工夫
- 全部自分で抱え込まないと決める
- 疲れたときは「手伝って」ではなく「今日は〇〇をお願い」と具体的に伝える
- 完璧な家事・育児を目指さず「7割でいい」と自分に許可を出す
夫ができる小さな工夫
- 「ありがとう」「助かってるよ」と一言伝える
- 妻の気持ちを受け止める。「大変だね」「眠れてる?」など共感の言葉を添える
- 自分から気づいて動く。「今日はおむつ替えるよ」「ミルクやるよ」
ちょっとした行動が「安心基地」につながり、妻の孤独感をやわらげます。
まとめ
妊娠・出産は夫婦にとって大きな転機です。
奥様の苦労を理解しようとする姿勢、感謝や共感の言葉、そして小さな実践が、
夫婦の絆を強くしていくのです。
私からのメッセージ
もし今、あなたが「夫のことが嫌いになってしまった」と感じていても、
それはあなたが弱いからでも、夫婦が終わりだからでもありません。
それは“自然に起こること”であり、そこからまた歩み直すことはできます。
夫婦関係は、“思いやり”を形にしていく積み重ねです。
相手を理解しようとする小さな気づきや行動が、やがて大きな信頼になります。
夫婦の危機は「夫婦のせい」ではなく、「環境や時期のせい」であることが多いのです。
だからこそ、専門家に話してみるだけでも気持ちが軽くなり、解決の糸口が見えることは少なくありません。完璧を目指さなくていいんです。
「ありがとう」「今日は助かったよ」——その一言が、心をつなぐきっかけになります。
どうか、今日から少しずつ“優しさを形にする練習”を始めてみてくださいね。
カテゴリー: 夫婦問題カウンセラーのコラム
タグ:カウンセリング, 夫婦問題, 夫婦問題改善, 子育て, 家族仲直り, 産後クライシス
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