相談内容
妻は子どもにとても厳しいです。
勉強をしないと「できない子だね」と叱り、
忘れ物や失敗があると延々と説教します。
手をあげることは少ないのですが、
大きな声で怒鳴ったり、部屋に閉じ込めたりすることがあり、
子どもは最近よく泣くようになりました。
私が「やりすぎじゃないか」と言うと、
「あなたは甘い」「私がしっかりしないとこの子たちはダメになる」と言われ、
夫婦での衝突も増えています。
近所の人に「大丈夫?」と言われることもあり、
このままだと児相に通報されるのではと不安です。
解決方法
このケースでは、奥様が「しつけ」と「叱責」の境界が曖昧になっている状態で、
その背景には、「育児に対する強い責任感と不安」が隠れていました。
奥様自身、
「ちゃんと育てなければ」
「失敗させてはいけない」
という想いが強すぎるあまり、言葉や態度が過激になっていたのです。
ご主人にお伝えした対応ステップ
1. 奥様の孤立と疲労を理解すること
まずは「やりすぎ」と否定するのではなく、
「あなたもつらかったよね」「頑張りすぎてたかもしれないね」と、
奥様の頑張りを認める言葉をかけることから始めました。
2. “叱る”と“伝える”の違いを一緒に整理する
「何がダメだったか」ではなく、
「どうすれば次うまくできるか」に焦点を当てた声かけ方法を、
夫婦で共有する時間を意識的に作るよう提案しました。
3. 外部支援にアクセスすることを提案
児童相談所に通報される前に、
夫婦カウンセリングやスクールカウンセラー、地域の子育て相談など、
予防的に専門機関とつながることの重要性を伝えました。
「支援を受けるのは親失格ではなく、家族を守る選択肢です」と。
実際の変化とその後
奥様は最初、「私ばかり責められる」と防衛的な反応を示されましたが、
ご主人の「協力したい」「一緒に向き合いたい」という姿勢が伝わるうちに、
少しずつ心を開き始めました。
数週間後、ご主人のご提案で奥様もZOOMカウンセリングを行いました。
最初は「私ばっかり責められるの?」という警戒がありましたが、
奥様の子育てに対する思いや、「どうしても怒ってしまう自分が嫌だ」という
苦しさを真剣に受け止める時間を取りました。
私としては、
なぜそこまで怒りを感じてしまうのか
自分がどんな「しつけ観」を持って育ってきたのか
どこまでが“子どものため”で、どこからが“自分の安心のため”なのか
を丁寧に紐解きながら進めました。
奥様は、自分の怒りが「わが子を育てたい気持ちの裏返し」であること、
そして「怒らない=甘やかす」ではないということに気づいてくださり、
少しずつ声かけや叱り方を変える工夫を始められました。
ご主人も毎日10分でも育児に関わる時間を増やすことで、
「任せっぱなしにしない夫」の姿勢が奥様にとって支えになったようです。
今では、「もう怒りたくない」という奥様の希望に沿った関わりを
ご夫婦で協力しながら取り組まれています。
※相談内容はご相談者様に、内容、個人情報がわからないようにするという同意のもと
許可をいただきあげさせていただいております。
簡単に解決方法はまとめています。
詳しく知りたい方はぜひお問合せください。









