セックスレスについて話し合えない夫婦へ|会話を避ける心理と改善するための5つの方法

セックスレスについて話し合えない夫婦へ|会話を避ける心理と改善するための5つの方法

「セックスレスについて話したいのに、相手が向き合ってくれない」
「何度も断られているので、もう自分から話を切り出すのが怖い」
「話し合おうとすると、相手が不機嫌になってしまう」

このようなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。

セックスレスの問題は、性行為がないことだけではありません。
本当につらいのは、その問題について夫婦で話し合うことさえできなくなってしまうことではないでしょうか。
相手の気持ちを知りたい。自分の寂しさも理解してほしい。
そう思っているのに、話そうとするたびに避けられてしまうと、次第に「もう何を言っても無駄なのかもしれない」と感じてしまうことがあります。
一方で、話し合いを避けている側にも、相手を傷つけたくない、責められるのが怖い、どう答えればよいかわからないといった気持ちが隠れている場合があります。

私は夫婦問題カウンセラーとして、セックスレスの問題を考えるとき、性行為の有無だけでなく、夫婦がなぜ自分の気持ちを伝えられなくなってしまったのかという点にも注目しています。

今回は、セックスレスについて話し合えない夫婦の心理と、コミュニケーションを改善するための具体的な方法についてお伝えします。

セックスレスについて話し合えない夫婦に起きていること

夫婦であっても、性に関する話題は簡単に話せるものではありません。
普段は仲がよく、日常的な会話ができているご夫婦でも、セックスレスの話になると急に気まずくなってしまうことがあります。

例えば、夫は「なぜ妻が性行為を拒否するのか知りたい」と思っている。
一方、妻は「理由を説明しても、結局は性行為を求められるのではないか」と感じている。
そのため、夫が話し合おうとすると妻は避けてしまい、夫はますます不満を感じるようになります。
反対に、妻が夫とのセックスレスについて話そうとしても、夫が黙ってしまう場合もあります。
夫は、自分の性欲や身体的な問題について話すことに抵抗があるのかもしれません。
しかし、妻にはその理由がわからず、「もう女性として見てもらえていないのだろうか」と傷ついてしまうことがあります。

このように、お互いに違う理由で悩んでいるのに、その気持ちが相手に伝わっていないことがあるのです。

セックスレスの話し合いを避けてしまう5つの心理

① 拒否されたり、傷ついたりするのが怖い

以前、セックスレスについて話したときに、相手から冷たい態度を取られたり、強く拒否されたりした経験があると、再び話を切り出すことが怖くなる場合があります。

「また嫌な顔をされるのではないか」
「もう自分には魅力がないと言われるのではないか」
このような不安から、本当は話し合いたいのに、何も言えなくなってしまうことがあります。
そして、気持ちを伝えないまま時間が過ぎることで、夫婦の距離がさらに広がってしまう場合もあるのです。

② 責められると思い、身構えてしまう

セックスレスについて話そうとしたとき、相手から「どうして応じてくれないの?」と聞かれると、責められているように感じる方もいます。
話し合いを求める側は、理由を知りたいだけかもしれません。
しかし、相手は「自分が悪いと言われている」「何か答えなければならない」と感じてしまう場合があります。
その結果、黙り込んだり、不機嫌になったり、話題を変えたりすることがあります。
このような反応を見た相手は、さらに不満を感じてしまうでしょう。

③ 自分でも理由がわからない

性行為をしたいと思えなくなった理由を、本人自身が説明できないこともあります。

相手のことが嫌いになったわけではない。
浮気をしているわけでもない。
それでも、以前のような気持ちになれない。

このような場合、理由を尋ねられても、どう答えればよいかわからないことがあります。

そのため、話し合いを避けてしまう場合もあるのです。

理由がわからないからといって、必ずしも相手に隠し事をしているわけではありません。

④ 性行為を求められることがプレッシャーになっている

セックスレスについて話すこと自体が、性行為を求められることにつながると感じている場合があります。

例えば、夫から「最近、どうしてしてくれないの?」と聞かれた妻が、「結局、性行為をしてほしいという話になるのだろう」と考えてしまう。
すると、話し合いそのものが負担になってしまいます。
反対に、夫が妻から求められることにプレッシャーを感じている場合もあるでしょう。

話し合うことと、性行為に応じることは別の問題です。

その安心感がなければ、本当の気持ちを話すことは難しくなります。

⑤ 性について話すことに抵抗がある

育った家庭環境やこれまでの経験によって、性について話すことを恥ずかしい、あるいは避けるべきことだと感じている方もいます。
また、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な人もいます。
そのような方にとって、性行為に関する希望や不安を伝えることは、簡単ではありません。

私は、夫婦の話し合いがうまくいかないとき、こうした性格や考え方、育った環境なども確認することがあります。
なぜなら、話し合いを避ける理由は、必ずしも相手への愛情がないからとは限らないからです。

話し合おうとするほど、夫婦関係が悪くなるのはなぜ?

セックスレスに悩んでいる方の中には、何度も話し合おうとしているのに、かえって関係が悪くなってしまう方もいます。

例えば、妻が夫に「どうして最近、私に触れてくれないの?」と尋ねたとします。
夫は、責められているように感じ、「疲れているだけだよ」と答えます。
しかし、妻はその答えだけでは納得できず、「いつもそう言うけれど、本当は私のことが嫌いになったんじゃないの?」と問いかけます。
すると夫は、ますます答えることが難しくなり、黙ってしまいます。
妻はその沈黙を見て、「やっぱり私とは向き合いたくないんだ」と感じてしまう。

このように、相手の気持ちを知ろうとするほど、相手が身構えてしまい、結果として二人の距離が広がってしまうことがあります。

ここで大切なのは、相手が黙った理由を決めつけないことです。
黙っているのは、話したくないからかもしれませんし、どう答えればよいかわからないからかもしれません。
相手の反応だけで結論を出さず、話し合いの進め方そのものを見直す必要があります。

セックスレスについて話し合うための5つの方法

① 話し合う目的を明確にする

まず確認したいのは、何のために話し合うのかということです。
「性行為を再開してほしい」という気持ちだけが先に伝わると、相手はプレッシャーを感じる場合があります。

そこで、最初に次のように伝えてみましょう。
「今すぐ性行為をしてほしいという話ではなくて、今のお互いの気持ちを知りたいと思っているんだ」
このように目的を伝えることで、相手が少し安心して話せる場合があります。

ただし、実際に性行為を再開してほしいという希望があるなら、その気持ちを隠して相手を誘導するのではなく、別の機会に正直に伝えることも大切です。

② 相手を責めず、自分の気持ちを伝える

「どうして拒否するの?」
「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
このような言葉は、相手に責められていると感じさせる場合があります。

そこで、相手の行動を責めるのではなく、自分がどう感じているのかを伝えてみましょう。

例えば、
「最近、夫婦としての触れ合いが減って、少し寂しく感じている」
「あなたの気持ちがわからなくて、不安になることがある」
という伝え方です。

自分の気持ちを伝えることで、相手も自分の気持ちを話しやすくなる場合があります。

③ 話し合うタイミングを考える

仕事で疲れているときや、寝る直前などに話し合おうとしても、十分に向き合えないことがあります。
また、性行為を断られた直後に話を切り出すと、お互いに感情的になりやすいでしょう。
そのため、気持ちに余裕があるときに、落ち着いて話せる時間を設けることが大切です。

「少し話したいことがあるんだけれど、今週どこかで時間を取れるかな?」
と、相手の都合を確認することも一つの方法です。

④ その場で結論を出そうとしない

セックスレスについて話し合うとき、すぐに答えを求めてしまうことがあります。

「いつから性行為を再開できるの?」
「どうすれば応じてくれるの?」

しかし、相手自身も気持ちを整理できていない場合があります。

そのため、一度の話し合いですべてを解決しようとせず、まずはお互いの気持ちを知ることを目標にしてみましょう。

相手が考える時間を必要としている場合には、その時間を尊重することも大切です。

⑤ 性行為以外の夫婦関係にも目を向ける

セックスレスの話し合いがうまくいかない場合、日頃の夫婦関係に問題が隠れていることもあります。

例えば、普段から会話が少ない、相手の話を最後まで聞かない、意見が違うとすぐに喧嘩になるといったことです。
そのような状態では、性に関するデリケートな問題を安心して話すことは難しいかもしれません。
まずは、日常生活の中で相手の話を聞く、感謝を伝える、お互いの考え方の違いを認めるなど、普段のコミュニケーションを見直すことが必要な場合もあります。

それでも相手が話し合いに応じてくれない場合は?

伝え方やタイミングを工夫しても、相手が話し合いを避け続けることがあります。
そのような場合、何度も問い詰めたり、無理に答えを求めたりすることは、かえって関係を悪化させる可能性があります。
しかし、だからといって、悩んでいる側がいつまでも我慢しなければならないわけではありません。
相手が話し合いを避ける理由を考えると同時に、自分自身が何に悩み、これからどのような夫婦関係を望んでいるのかを整理することも大切です。

そして、二人だけでは話し合いが難しい場合には、第三者のサポートを受けることも一つの方法です。

ただし、威圧や暴力、性的な強要がある場合には、話し合いよりも安全の確保を優先してください。

セックスレスの問題は、話し合える関係を取り戻すことから

セックスレスの悩みを改善するためには、性行為の頻度だけでなく、夫婦のコミュニケーションを見直すことが大切です。

私は夫婦問題カウンセラーとして、なぜ話し合いができなくなってしまったのか、その背景にある性格や考え方、育った環境、価値観なども確認しながら、問題を整理していきます。

「セックスレスについて話そうとすると喧嘩になる」
「相手が黙ってしまい、何を考えているのかわからない」
「拒否されることもつらいけれど、話し合えないことがもっとつらい」

そのような悩みを抱えている方は、一人で抱え込まずにご相談ください。

セックスレスの改善は、必ずしも性行為を再開することだけではありません。
お互いが安心して気持ちを伝えられる関係を取り戻すことも、大切な一歩です。

夫婦それぞれの気持ちを整理し、今の関係に合った改善方法を一緒に考えていきましょう。


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