共依存から抜け出す方法

〜「自分らしく生きる」第一歩〜

前回、共依存やアダルトチルドレン、愛着障害、自己愛性パーソナリティ障害の意外な共通点についてお話ししました。

記事を読んで、「私も共依存かもしれない…」「でも、じゃあどうしたらいいの?」
そう感じた方もいるかもしれません。

まず知ってほしいこと

共依存は「性格」ではなく、これまでの育ちや環境、経験の中で身につけてしまった心のクセです。
つまり、練習していけば必ず変えることができます。

今日は、私のカウンセリングでもお伝えしている【共依存から抜け出す3つのステップ】を紹介します。

① 自分の感情に気づく

共依存の方は、幼い頃から親や周りの顔色を見て育ったため、自分の感情や欲求を感じにくくなっていることが多いです。

例えば、こんなことはありませんか?

「何食べたい?」と聞かれても、相手に合わせてしまう
本当は疲れているのに、誘われたら断れない
「私はどうしたいの?」と聞かれると答えられない

今日からできること

1日の終わりに、「私は今日、何を感じた?嬉しかったことは?嫌だったことは?」と自分に問いかけててください。
初めは難しくても大丈夫。小さな感情でも言葉にしていくうちに、少しずつ“自分の声”が聞こえるようになっていきます。

② NOと言う練習をする

共依存の方は、断ることに強い罪悪感を感じる傾向があります。
でも「NO」と言えないことは、心に無理をさせ続けること。
最初から大きなNOを言わなくても大丈夫です。

今日からできること

例えばコンビニで「温めますか?」と聞かれたとき、いつも「はい」と答えるけど実は不要なら、
「いいえ」と言ってみる。
小さなNOを積み重ねることで、「断っても大丈夫」「私には選ぶ権利がある」と少しずつ体感できるようになります。

③ 自分だけの時間を作る

共依存の方は、常に誰かと一緒にいることで安心感を得ようとします。
しかしそれは、「一人だと価値がない」という思い込みから来ていることが多いのです。

今日からできること

一日5分でもいいので、好きな音楽を聴く、コーヒーをゆっくり飲む、窓から空を眺める
など「自分だけのための時間」を作ってみてください。
最初は落ち着かないかもしれません。
でも、だんだんと「一人の時間=寂しい」ではなく、「一人の時間=心地いい」と感じられるようになっていきます。

共依存は“悪いこと”ではない

最後に、忘れないでほしいことがあります。
共依存の背景には、誰かに必要とされたい、愛されたい、役に立ちたいという
とても優しくて純粋な気持ちがあります。
ただ、その優しさが行き過ぎてしまったときに、自分を苦しめてしまうのです。

私からのメッセージ

私のもとへ相談に来られる方も、最初は皆さん「共依存をやめたいけど怖い」と言います。
でも大丈夫。
小さな練習を積み重ねていくことで、必ず変わっていけます。
そして、その変化はあなた自身だけでなく、パートナーや家族との関係も、
より温かく安心できるものへと変えていきます。
もし一人で取り組むことに限界を感じたら、ぜひ相談してください。
私は、あなたが「自分らしく生きる」ためのサポートを全力でしたいと思っています。

まとめ

共依存は心のクセ。変えることができる
大切なのは、自分の感情に気づき、NOと言い、自分だけの時間を持つこと
誰かに頼ることは弱さではなく、変わるための勇気

カテゴリー: 夫婦問題カウンセラーのコラム
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