「セックスレスを改善したいけれど、何から始めればよいのかわからない」
「何度も話し合っているのに、状況が変わらない」
「相手を責めたくないけれど、このまま我慢し続けるのもつらい」
このような悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
セックスレスは、夫婦にとって簡単に解決できる問題ではありません。
拒否される側は、寂しさや不安を感じているかもしれませんし
一方、拒否する側も、相手を傷つけたくないという思いと、性行為に応じられない気持ちの間で悩んでいる場合があります。
そして、お互いにどうすればよいのかわからないまま時間が過ぎ、気がつけば夫婦の心の距離まで広がってしまうこともあるのです。
私は夫婦問題カウンセラーとして、セックスレスを改善するためには、単に性行為の回数を増やそうとするのではなく、なぜ今の状態になっているのかを理解し、夫婦それぞれの気持ちに合った方法で取り組むことが大切だと考えています。
今回は、セックスレスの改善に向けて、夫婦で取り組める6つの方法をご紹介します。
① まず、自分が何に悩んでいるのかを整理する
セックスレスを改善したいと思ったとき、最初に考えてほしいのは、自分自身の気持ちです。
例えば、性行為を拒否されている方は
「性行為がないこと自体がつらいのか」
「相手から必要とされていないように感じることがつらいのか」
「夫婦としての愛情を感じられないことが寂しいのか」
というように、自分が何に不安になっているのかを整理してみてください。
一方、性行為を拒否している方も
「身体的に疲れているのか」
「性行為そのものに抵抗があるのか」
「相手への不満などが積み重なっているのか」
「求められることがプレッシャーになっているのか」
など、自分の気持ちを振り返ってみましょう。
同じセックスレスという問題でも、悩んでいる理由は人によって違います。
自分が何に困っているのかを理解することが、改善方法を考える第一歩になります。
② 拒否されたことと、自分の価値を結びつけない
性行為を拒否されることが続くと「自分には魅力がないのではないか」「もう愛されていないのではないか」と考えてしまうことがよくあります。
しかし、相手が性行為を望まない理由は、必ずしも自分の魅力や価値とは関係ありません。
仕事や育児による疲労、体調の変化、性に対する考え方の違いなど、さまざまな理由も考えられます。
もちろん、夫婦関係に不満がある場合もあるでしょう。
ただし、その理由を確認しないまま、「自分が悪いからだ」と決めつける必要はありません。
私はカウンセリングの中でも、自分に自信をなくしている方に対して、出来事と自分の解釈を分けて考えることを大切にしています。
例えば「性行為を断られた」というのは、実際に起きた出来事です。
しかし「自分には魅力がないから断られた」というのは、自分の中で考えた理由かもしれません。
この二つを分けて考えることで、必要以上に自分を責めずに済む場合があります。
自己肯定感を高めるということは、無理に自分を好きになろうとすることではなく
相手の反応だけで、自分自身の価値を決めないことも大切なことなのです。
③ 相手の気持ちを理解しようとする
セックスレスが続くと、つい自分の気持ちばかりに意識が向いてしまうことがあります。
拒否される側は「どうして応じてくれないのか」と考え
拒否する側は「どうして私の気持ちを理解してくれないのか」と感じます。
どちらも、自分のつらさをわかってほしいと思っているのです。
しかし、相手にも自分とは違う気持ちや事情があるかもしれません。
例えば、夫は性行為を通じて妻からの愛情を感じたいと思っている。
一方、妻は日頃の会話や家事への協力によって、夫から大切にされていると感じる。
このように、愛情を感じる方法が違う場合もあります。
大切なのは、相手の考え方を自分と同じにしようとすることではありません。
「自分はこう感じているけれど、相手はどう感じているのだろう」
と考え、相手の気持ちを知ろうとすることです。
ただし、相手を理解することと、望まない性行為に応じることは別の問題です。
夫婦であっても、お互いの意思を尊重することが基本になります。
④ 日頃の夫婦関係にある不満を整理する
セックスレスの背景には、性行為以外の問題が隠れていることがあります。
例えば、
「普段から話を聞いてもらえない」
「家事や育児の負担が偏っている」
「過去に傷つけられたことが、まだ心に残っている」
「感謝や思いやりを感じられない」
といった不満です。
こうした気持ちが積み重なっている場合、性行為だけを改善しようとしても、なかなか気持ちが向かないことがあります。
そこで、一度、日頃の夫婦関係を振り返ってみましょう。
相手に対して不満を感じていることはないでしょうか。
言いたいことを我慢していないでしょうか。
反対に、自分の言動が相手に負担を与えている可能性はないでしょうか。
私は、夫婦関係の問題を考えるとき、表面的な出来事だけでなく、なぜそのような不満が生まれたのかという背景を整理することを大切にしています。
例えば、家事の分担について意見が合わない場合でも、育った家庭環境や「夫婦ならこうするべき」という考え方が影響していることがあります。
こうした違いを理解し、日頃の関わり方を改善することが、結果としてセックスレスの改善につながる場合もあるのです。
⑤ 性行為を目的としない時間を大切にする
セックスレスを改善しようとして、急にスキンシップを増やそうとする方もいます。
しかし、性行為を求められることにプレッシャーを感じている場合には、かえって負担になることがあります。
そのため、まずは性行為を目的としない夫婦の時間をつくってみることも一つの方法です。
例えば、一緒に食事をする、散歩をする、好きな映画を見るなど、二人が無理なく楽しめる時間を増やしてみましょう。
また、お互いが望むのであれば、手をつないだり、ハグをしたりすることもよいでしょう。
ここで大切なのは、スキンシップを増やせば必ず性行為が再開するという考え方をしないことです。
まずは、相手と一緒にいて安心できる関係を取り戻すことを考えてみましょう。
⑥ 二人だけで解決できない場合は、専門家の力を借りる
セックスレスが長く続いている場合、お互いに傷ついた気持ちや不満が積み重なっていることがあります。
そのため、話し合おうとしても感情的になったり、相手が話し合いを避けたりして、なかなか解決できない場合もあるでしょう。
また、身体的な痛みや性機能、体調の変化などが関係している場合には、医療機関への相談が必要になることもあります。
夫婦関係の問題が背景にある場合には、第三者のサポートを受けながら、お互いの気持ちや考え方を整理することも一つの方法です。
私は夫婦問題カウンセラーとして、性格や育った環境、価値観、日頃の夫婦関係などを確認しながら、なぜセックスレスが続いているのかを整理していきます。
そして、そのご夫婦に合った改善方法を考えることを大切にしています。
セックスレスを改善するときに、してはいけないこと
セックスレスを改善したいという気持ちが強いほど、焦ってしまうことがあります。
しかし、相手を責めたり、性行為を強く求めたりすることは、かえって関係を悪化させる場合があります。
特に、
- 「夫婦なのだから応じるべき」と考える
- 拒否されたことを理由に相手を責める
- 相手の気持ちを確認せず、性行為の再開を急ぐ
- 自分だけが我慢すればよいと考える
といったことには注意が必要です。
大切なのは、どちらか一方が無理をすることではありません。
相手の気持ちを尊重しながら、自分自身の気持ちも大切にすることです。
セックスレスが解消しなくても、夫婦関係は改善できるのでしょうか?
セックスレスを改善したいと思っていても、すぐに性行為が再開するとは限りません。
また、夫婦によっては、性行為を再開することよりも、日頃の会話や安心感を取り戻すことを大切にしたいと考える場合もあるでしょう。
性行為がないこと自体が、必ずしも夫婦関係の悪さを意味するわけではありません。
お互いが今の関係に納得しているのであれば、それも一つの夫婦の形です。
一方で、どちらかが寂しさや不満を抱えている場合には、その気持ちを無視しないことが大切です。
セックスレスの改善とは、必ずしも性行為の回数を増やすことではなく、お互いが納得できる夫婦関係を築いていくことでもあるのです。
セックスレスの悩みは、原因を理解することから
「何度も拒否されて、自分に自信がなくなってしまった」
「相手を嫌いではないけれど、性行為に応じることが負担になっている」
「このままセックスレスが続くのではないかと不安になっている」
そのようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
私は夫婦問題カウンセラーとして、セックスレスの問題を、単に性欲の違いや男女の考え方の違いとして捉えるのではなく、性格や育った環境、価値観、愛情表現の違い、日頃の夫婦関係など、さまざまな角度から考えています。
なぜ今の状態になってしまったのか。
お互いの気持ちがすれ違う原因は、どこにあるのか。
何を改善すれば、今よりも安心できる関係になれるのか。
そのようなことを整理しながら、ご夫婦それぞれの状況に合った改善方法をご提案しています。
セックスレスについて、二人だけでは解決方法が見つからないときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
大切なのは、相手を変えようとすることではなく、今の夫婦関係を理解し、できることから改善していくことです。
その第一歩を、一緒に考えていきましょう。
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