「最近、夫の様子が何となくおかしい」
「妻が以前より外出することが増え、帰宅時間も遅くなった」
「スマートフォンをいつも持ち歩くようになった」
これまで気にならなかった夫や妻の行動に変化が見られると、「もしかして浮気をしているのでは?」と不安になることがあります。
最初は考えすぎだと思っていても、一度疑い始めると、相手の言葉や行動の一つひとつが気になってしまうものです。
「本当のことを知りたい。でも、もし浮気をしていたらどうしよう」
「問い詰めたいけれど、夫婦関係が壊れてしまうのも怖い」
そんな複雑な気持ちを抱えながら、誰にも相談できずに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は夫婦問題カウンセラーとして、浮気や不倫に関するご相談もお受けしています。
その中で感じるのは、浮気を疑っている段階では、事実がわからないことへの不安が非常に大きいということです。
今回は、夫・妻の浮気を疑ったとき、すぐに問い詰める前に知っておいていただきたい7つのことをお伝えします。
① 配偶者の行動の変化だけで浮気と決めつけない
浮気を疑うきっかけとして、帰宅時間の変化や外出の増加、スマートフォンの扱い方などが挙げられます。
例えば、以前は仕事が終わるとまっすぐ帰宅していた夫が、最近は残業や飲み会を理由に帰りが遅くなった。
あるいは、妻が休日に一人で出かけることが増え、どこへ行くのか尋ねても曖昧な返事しかしない。
このような変化が重なると、浮気を疑う気持ちが生まれるのも無理はありません。
しかし、帰宅時間が遅くなったからといって、必ずしも浮気をしているとは限りません。
仕事の忙しさや人間関係の変化、精神的なストレスなどが影響している可能性もあります。
大切なのは、一つの行動だけで判断するのではなく、以前との違いを冷静に確認することです。
また、浮気を疑い始めると、相手の何気ない行動まで不自然に感じてしまうことがあります。
「最近、急に優しくなったのは後ろめたいことがあるから?」
「冷たくなったのは、ほかに好きな人がいるから?」
このように、正反対の行動であっても、浮気と結びつけて考えてしまうことがあるのです。
だからこそ、今わかっていることと、自分が想像していることを分けて考える必要があります。
② 不安な気持ちのまま問い詰めない
「浮気しているでしょう?」
「誰と会っていたの?」
「スマホを見せてよ!!」
不安や怒りが大きくなると、今すぐ本当のことを聞きたくなるでしょう。
しかし、感情が高ぶった状態で問い詰めると、相手も防衛的になり、話し合いにならないことがあります。
浮気をしていなければ、疑われたことに対して怒りを感じるかもしれません。
一方、浮気をしていたとしても、すぐに認めるとは限りません。
否定したり、話をそらしたり、逆にこちらを責めたりする場合も考えられます。
もちろん、すべての人がそのような反応をするわけではありませんが
ただ、強く問い詰めることによって、事実を確認するどころか、夫婦の対立が深まってしまう可能性があります。
まずは自分の気持ちを落ち着かせ、何を確認したいのかを整理することが大切です。
また、相手が怒鳴る、威圧する、物に当たるなどの行動をする場合には、無理に二人だけで話し合おうとせず、安全を優先してほしいと思います。
③ 事実と想像を分けて整理する
私はカウンセリングの中でも、相談者の方に「実際に起きたこと」と「そこから考えたこと」を分けていただくことがあります。
例えば、
「配偶者が金曜日に帰宅したのは午前1時だった」
これは、実際に確認できた事実です。
一方で、
「きっと不倫相手と会っていたに違いない」
これは、まだ確認できていなければ想像や推測になります。
もちろん、これまでの経緯から強い疑いを持つこともあるでしょう。
しかし、事実と推測が混ざってしまうと、不安がさらに大きくなり、冷静な判断が難しくなることがあります。
そこで、気になる出来事があったときには、日付や時間、相手が話した内容などを簡単に書き留めておく方法があります。
例えば、
・10月15日:残業と言って午後11時に帰宅した
・10月18日:休日に一人で外出した
・10月22日:外出先を尋ねたが、詳しい説明はなかった
このように、確認できたことだけを記録しておきます。
後から振り返ったときに、実際にどのような変化があったのかを整理しやすくなります。
④ 浮気が事実だった場合、自分はどうしたいのかを考える
浮気を疑っているとき、多くの方が「本当のことを知りたい」と思うでしょう。
しかし、私はその先のことも大切だと考えています。
もし浮気が事実だった場合、あなたはどうしたいのでしょうか。
不倫相手との関係を終わらせてほしいのか。
謝罪して、もう一度夫婦としてやり直したいのか。
それとも、離婚も含めて今後の生活を考えたいのか。
もちろん、浮気が事実かどうかもわからない段階で、答えを出すのは難しいと思います。
ただ、何を望んでいるのかを少しずつ整理しておくことで、今後の対応を考えやすくなります。
例えば、離婚したくない方と、離婚を考えている方では、事実を確認した後に必要となる対応が異なる場合があります。
また、浮気の事実を知ることと、夫婦関係を修復することは、必ずしも同じではありません。
事実を確認した後、相手がどのような姿勢を示すのか。
自分自身がもう一度信じたいと思えるのか。
そうしたことも、時間をかけて考えていく必要があります。
⑤ 浮気を疑う前からの夫婦関係を振り返ってみる
浮気の疑いが生まれると、どうしても「相手が何をしているのか」ということに意識が集中します。
しかし、夫婦問題カウンセラーとしては、それまでの夫婦関係についても確認したいと考えています。
例えば、最近、夫婦の会話が減っていなかったでしょうか。
お互いの気持ちを伝え合う時間はあったでしょうか。
何か不満があっても、我慢したり、言い争いになったりしていなかったでしょうか。
こうした問題が続いていると、夫婦の間に心の距離が生まれていることがあります。
ただし、夫婦関係がうまくいっていなかったからといって、浮気が許されるわけではありません。
また、浮気をされた側に原因があると決めつけることもできません。
浮気をするかどうかは、本人の判断と行動によるものです。
一方で、今後夫婦関係を修復したいのであれば、それまでにどのようなすれ違いがあったのかを振り返ることも必要になるでしょう。
私はカウンセリングで、夫婦それぞれの性格や育った環境、考え方、価値観の違いなども確認しています。
例えば、夫は「家族のために仕事を頑張ることが愛情表現だ」と考えていても、妻は「もっと一緒に過ごす時間がほしい」と感じているかもしれません。
反対に、妻は「家事や育児を一生懸命やっている」と考えていても、夫は「自分に関心を持ってもらえていない」と寂しさを感じている場合もあります。
夫婦の間では、こうした認識の違いが少しずつ積み重なっていくことがあります。
浮気の問題と夫婦関係の問題を混同せず、それぞれを整理することが大切です。
⑥ 浮気の事実を確認する方法を慎重に考える
夫や妻の浮気を疑っていても、本人に聞くだけでは事実がわからないことがあります。
「浮気なんてしていない」
「ただの友達だよ」
「仕事の付き合いだから」
このように説明されても、不自然に感じることが続けば、簡単には納得できないかもしれません。
一方で、疑いだけで相手を責め続けることも、夫婦関係にとって望ましいことではありません。
そのため、事実を確認したい場合には、どのような方法が適切なのかを考える必要があります。
状況によっては、探偵・興信所などの専門家に相談する方法もあります。
ただし、すべての方に浮気調査が必要というわけではありません。
調査には費用がかかりますし、調査結果を今後どのように生かしたいのかによって、必要性も変わってきます。
例えば、夫婦関係の修復を希望している方でも、事実を確認することで今後の話し合いを考えやすくなる場合があります。
反対に、まず夫婦で話し合うことが適切な場合もあるでしょう。
私は現在、興信所の専任カウンセラーとしても活動しています。
そのため、浮気を疑っている段階から、今後どうしたいのかを整理し、必要に応じて事実確認の方法についてもご相談いただけます。
大切なのは、調査をすること自体を目的にするのではなく、相談者ご自身が納得できる判断をするために、何が必要なのかを考えることです。
⑦ 一人で抱え込まず、第三者に相談する
浮気を疑っている段階は、事実がわからないからこそ、精神的につらい時期でもあります。
「信じたいのに信じられない」
「相手のことばかり考えてしまう」
「誰かに話したいけれど、恥ずかしくて相談できない」
そんな気持ちを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
また、友人や家族に相談すると、
「そんな相手とは離婚したほうがいい」
「子どものために我慢したほうがいい」
といった意見を言われることもあるかもしれません。
もちろん、心配してくれているからこその言葉だと思います。
しかし、夫婦関係には、それぞれの歴史や事情があります。
周囲の意見だけで結論を出すのではなく、ご自身がどうしたいのかを大切にしていただきたいと思います。
カウンセリングでは、浮気を疑うようになった経緯や、現在の夫婦関係、今後の希望などを整理していきます。
夫婦関係を修復したい方も、離婚を考えている方も、まだ何も決められない方もいらっしゃいます。
私は、最初から離婚や修復のどちらかを勧めるのではなく、それぞれの状況に合わせて、今後の対応を一緒に考えることを大切にしています。
浮気を疑っているときこそ、これからの夫婦関係を考えることが大切です
夫や妻の浮気を疑い始めると、それまで当たり前だった日常が変わってしまうことがあります。
相手の帰宅時間が気になる。
スマートフォンの通知音に敏感になる。
何気ない会話の中でも、嘘をつかれているのではないかと考えてしまう。
そんな毎日が続くと、心が疲れてしまうのも無理はありません。
しかし、今の段階で浮気が事実かどうかは、まだわからないかもしれません。
だからこそ、焦って結論を出すのではなく、まずは状況を整理することが大切です。
そして、浮気が事実だったとしても、必ず離婚しなければならないわけではありません。
反対に、無理をして夫婦関係を続けなければならないわけでもありません。
大切なのは、ご自身が今後どのような人生を送りたいのか、どのような夫婦関係を望んでいるのかということです。
私はこれまで、さまざまな夫婦問題のご相談をお受けしてきました。
同じ浮気・不倫の問題でも、夫婦の性格や考え方、育った環境、それまでの関係性によって、必要な対応は異なります。
だからこそ、一人ひとりのお話を丁寧に伺い、問題の背景を整理しながら、今後の方向性を考えていくことが大切だと思っています。
「浮気をしているのか確かめたい」
「離婚したくないけれど、どうすればよいかわからない」
「夫や妻をもう一度信じられるのか不安」
そのようなお悩みを抱えている方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
浮気の疑いがある段階から、浮気発覚後の夫婦関係の修復、離婚に関するお悩みまで、それぞれの状況に合わせてお話を伺っています。









